日本酒を何本か携えて、スペイン旅行に行ってきます♪
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私事ですが、今年は結婚10周年。そして奥さんが勤続のお祝いで長いお休みをもらえるということもあり、どこか遠くに行ってみたいね、と言い合っていた。
真っ先に思いついたのがスペイン♪

仙台藩主・伊達政宗がスペインのフェリペⅢ世へ支倉常長を大使とする慶長遣欧使節団(1613年から1620年)を派遣してからちょうど400周年を迎え、日本スペイン交流400年でちょっと盛り上がっているというのもあるのだけれど、なぜか昔から、スペインには興味があった。

ZARAやカカオ・サンパカもけっこう好きだし(笑)、マドリッドの4本の高層ビルは建築中から見たいと思っていた。

一般的なスペインのイメージと言えば、闘牛、フラメンコ、サッカー、ガウディ?
最近では、日本酒ファンにはリッチー・ホウティンの活動(ENTER)、AKBファンには大島優子のビキニ撮影場所として有名なイビサ島?

でも、ちょっと調べたら自分の対費用満足度に心配があり、雰囲気的にも”はじける”にはいいけど、決め手に欠ける。パーティー・ピープルちゃうし。
そもそもオレ、ジャズ・ファンだからリッチー・ホウティン、AKBより、小島のり子のSAKE JAZZか。

でもやっぱり行くなら。
スペイン北部の一地方でありながら、世界のベストレストラン50  2014にも、6位 MUGARITZ ムガリッツ8位 ARZAK アルサック26位Azurmendi アスルメンディ34位 Etxebarri エチェバリ35位 Martin Berasategui マルティン・ベラサテギ5軒もランクインする食の宝庫、バスク地方(サン・セバスチャンやビルバオなど)は外せない!
「食の宝庫」! おお!なんとデブ泣かせな響き♪(笑)
http://www.theworlds50best.com/list/1-50-winners?utm_source=Twitter&utm_medium=link&utm_campaign=2014Awards#t1-50

「サン・セバスチャンにおいて、星は夜空ではなく地上にある」
世界的なシェフとして有名なマルティン・ベラサテギ氏が金の太鼓賞(サン・セバスチャンの名誉市民賞のようなもの)を受けた際、授賞式で市長が語った言葉だ。
この時、壇上にはミシュランの星を持つ街近郊の料理人たちが、コックコートで勢ぞろい。文字通り、まばゆいばかりのスター・シェフたちがずらりと並び地元っ子のマルティンの偉業を讃えたそうだ。バスクの料理人たちが一枚岩であることを世に知らしめる格好の舞台となったが、この一体感が原動力なんだろうな。

獺祭桜井社長は、NYに影響を与えているのはパリ、と進出理由を語っていたが、こと食文化に関して言えば、今やスペインの「ヌエバ・コッシーナ」が世界を席巻しているのは間違いない。金持ちの美食家とそれに寄り添うアカデミーに閉鎖されていたフランス ヌーベル・キュイジーヌと違い、より洗練し、日常に解放した。
バスク地方の特色として「教えることを惜しむことをしない」という気風があるようで、地域全体の底上げが進んだ。そんな中、一気に料理の質が上がったのが、この地方発祥のバルで出される料理、ピンチョスに代表されるのかも知れない。

いま、一口にピンチョスと言っても、ヒルダに代表される伝統的な串(楊枝)で刺したものだけでなく、分子料理のテクニックを応用した「クリエイティブ系」は、料理自体が個性的であるだけでなく、掛け詞による遊び心たっぷりのネーミングに、音楽やアートの要素も加え、トータルな娯楽として提供し、また三ツ星レストランと比べても遜色ないミニチュアサイズの料理「コシーナ・エン・ミニアトゥーラ」など新しいものや、かと思えば伝統的なのピンチョスの危惧がささやかれるとそんな不安をかき消すかのように古典的なピンチョスに革新的な新技法を施した「未来系」ピンチョスの登場や、郷土料理にプレゼンテーションの手法を今時に変えることで新鮮になった「古典系」など、実に、多彩。きっと、今、行くのが一番おもしろいだろう。
そう、今でしょ!

これって。和食の「近未来」なんじゃないか?とふと思う。
寿司・焼き鳥・串揚げetc・・・そもそも日本の文化にはピンチョス(と似た)文化が根付いているから親しみもあると思う。
エル・ブリのフェラン・アドリアも、アルサックやスビハナも、和食・懐石から多くのヒントを得ていることや、バスクの都市ビルバオから税金で若手シェフが日本に修行にやって来るのも無関係ではあるまい。
ということは。これって、「日本酒」の未来に深く関わってくるんじゃないの?そう思うと日本酒を合わせてみたくなった。
日本酒にとって、絶対に負けられない戦い、リーガエスパニョーラがそこにあります。


10年ほど昔、初めて訪れたNYの日本酒イベント『Joy of Sake』でも、有名店が「フィンガーフード」といって食べやすいツマミを提供していた。
出されていたものは卵の黄身に砂糖まぶしたヤツとか、いただけない物が多かったが、発想は同じだと思う。世界中に受け入れられる可能性がある。
 そういえば、以前、自分ちで日本酒の飲み会やった時に、ピンチョス作ったことあったけど(取るに足らないレベルです)、無意識に意識していたかな(笑)。

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この一年間、なるべくお酒の会には参加せず、お昼ご飯はお弁当を持って行き、夜は疲れて帰ってきても外飲みを控え自炊で家飲みに徹し、節約して来ました。つらかったぁ。しんどかったぁ。ほんと堂本剛じゃなくたって、正直しんどい、って言いますよ、そりゃ。
でも「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」という安西先生の言葉を胸に刻み、なんとか耐えて来ました。
痛みに耐えて、よくがんばった!!
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ということで。
いよいよ明日から、日本酒を小脇に抱え、スペインへ遊びに行ってきます♪ (うん、実際はちゃんとかばんに入れて持ってくよ。)

日本酒の未来を語るのは、何も蔵元や酒屋や飲食店の専売特許じゃない。
日本酒の未来に思いを馳せ、消費者から夢を描いてきちゃうぜ♪ 
いや。もう、むしろ夢の中で迷子になってくるわ(笑)!

芸術の街、ビルバオでグッゲンハイム美術館見たい。ビルバオの再開発に大きな役割を果たし、開館(1997)以来、何百万人もの観光客を引き寄せるフランク・ゲイリーの傑作は世界中の人に強烈なインパクトを与えた建物。その圧倒的な存在感を!ミーハーだけどこの目で見てきたい。チタニウムで覆われた、あの輝く外壁を。
MUGARITZ ムガリッツ、予約完了。どうせならそこで一番勢いがあるレストラン行って見たい。
チャコリ(バスク地方で作られる名産、微発泡の白ワイン)のワイナリー、あった。見学に行きます。

ほな旧市街のバル街で、食い倒れて来ますわ(大坂か!)。


p.s.耳よりなバスク情報の提供、お待ちしております♪


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