聖、十三夜

雨後の月から満を持して登場した低アルコール酒、
それが「十三夜」。
全国でまだ4店舗のみ
で発売されている。
アルコール度数13度の低アルコール日本酒。
あの新政・佐藤祐輔氏も旨いと言ったとか。
その生酒を買ってみた。

試作品が出来たのはもう3年前だとか。
しかしこの味を出すのに必要な「山田錦」の確保、火入れ設備など設備投資も
必要になるなどの理由により、3年の月日を要した。

開封したて、ひと口目は何故か酸味を強く感じた。
ゆっくりと口に含むと、甘味のふくらみを感じる。山田錦に由来する力強さ。
洋ナシ、砂糖、花様の香りをかろやかに感じさせながらきれいに消えていく。
口に含んだまとまり感がいい。後口の軽やかさがクリア感が高く、水の旨さを思わせる。
いつまでも飲み続けられるような、そんな杯が進むお酒でした。


十三夜は、旧暦の閏月で旧8月または9月が挿入される場合に
1年で2回現れることがあり、「後の十三夜」と呼ばれていた。
雨後の月「十三夜」が発売された年、2014年は、
11月5日に実に171年ぶりに出現しているというのも何か感慨深い。

江戸時代の遊里では、十五夜と十三夜の両方を祝い、
どちらか片方の月見しかしない客は「片月見」または「片見月」
で縁起が悪いと遊女に嫌われたとか。
通常の日本酒と、低アルコールの日本酒。
両方飲まないと、片日本酒と呼ばれる日が来たりして(笑)。
そんな空想を抱かせる完成度の高さでした。



          
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