仕事はお休みをいただき、TOKYO INTERNATIONAL FILM FESTIVALに来ました。
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ドキュメンタリー映画KANPAIを見るためです。

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仕事日だから、と諦めて行かないつもりでしたが、南部美人の久慈浩介さんお声掛けいただき、思い切って休みをいただき行って来ました。

岩手南部美人5代目久慈浩介氏、京都木下酒造、外国人初の杜氏フィリップハーパー氏、日本酒伝道師ジョン・ゴントナー氏の3人が出演する日本酒ドキュメンタリー。

余分な解説などなく、淡々と記録されている映像に、過去のいろいろな思い出が重なります。
震災の日以降、普段、日本酒が当たり前に飲めていたのは何と幸せな事だったのだろうと感じて過ごして来ました。
震災直後の話になった時は、思わず目頭が熱くなりました。You Tubeでの久慈さんの映像もまだ記憶に新しい。

またアーツ千代田3331磐木壽鈴木大介さんの写真や話をシンポジウムで聞き、津波で割れなかった酒を残された建物の土台に近所の方々が置いていってくれた、というのを聞き、映画の中でそのままとなっている映像を見て、またグッと来ました。

さまざまな、何気ない「日常の飲み会」のワン・シーンが積み重なり、歴史となっていっているんだなあ、と改めてそう思いました。
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日々を大事にしなくては。

皆さん、日々重要な場面・酒に遭遇しながら、飲んでいますよ!


現在、石井かおり監督の「一献の系譜」、エリック監督の【The Birth of Sakeと同じ時代に3つの日本酒の映画が国内外で製作される奇跡的な時代です。


海外で日本酒が飲まれるようになると、値段も上がり、日本で飲みにくくなるんではないか?と20年くらい前に漠然と恐れていたことがありましたが、久慈さんの「どんなに海外で日本酒が飲まれるようになっても、日本酒の聖地は『日本』なんです!」という言葉が力強く、とても嬉しかったです。

日本が聖地、当たり前の事なんですが、例えば海外の方が高値で買います、と言って、いつ当たり前じゃなくなってもおかしくない話なので、そういう意識を持って造ってくれている蔵元がいることに嬉しかったのです。


上映を終えた後、ご覧になった方も多いと思いますが、久慈さんからこんなメッセージが出されていました。

『日本酒業界はこれをしっかりと受け止め、日本から、そして世界から応援してくれる様々な方に、心から感謝をして、その想いを受け止め、日本中に、そして世界中に日本酒の素晴らしさを今まで以上に伝えて行く努力を蔵元はしなければいけません。

先日若くして亡くなった仙台の地酒専門酒販店の青木社長が遺言のように私たちに言ってたことは「今、日本酒がとても注目されて人気が高まっている。だからこそ、蔵元は一番大事な酒造りをないがしろにしてはいけない。こんな今だからこそ、原点にかえり、今まで以上にしっかりとした酒造りをしなければいけないのだ」
私はこれを私自身への遺言と捉えています。

日本中の蔵元が、今まで以上に酒造りにまい進し、そして日本中、世界中の愛飲家の皆さんに今まで以上に情報を発信し、今まで以上にファンを大事にする試飲会を日本中、世界中で行い、本当の意味での日本酒新時代を築くため、私は率先してこれからも行動を起こしていきたいと思います。
日本酒新時代を創ることが私の使命。 20年後、30年後の私の息子の時代の蔵元が、あの時代の日本酒の映画をきっかけに今の時代があるのだと言ってもらえるような素晴らしい未来のために、今を命がけで駆け抜けていきたいと思います。

私の夢は、「世界中で、日本酒で乾杯」です。ずっとこの夢を実現するためにここまで走ってきました。これからもたくさんの仲間と一緒に走り抜けていきたいと思います。 日本酒新時代の創造!!頑張って行きます!!』


上映されるのは、2016年春まで待たなければならないとのこと。改めて行けて良かったです!()


映画終了後、監督と久持参のトークショー。久慈さんの娘さん姫生(ひめな)ちゃんも登場。
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さらに、広場にてイベント中に行われている「東京映画食堂」にて、予告編を上映しながら日本酒が無料で振舞われた。
松崎先生、南部美人・久慈さん、玉川蔵元、国士無双、奥の松、郷乃誉・須藤さんの姿が見えた。
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東京食堂。名だたるシェフのキッチンカーが!
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タテルヨシノのシュープリーズ ド フォワグラ:900円
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栗のスープ
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一凛 黒毛和牛・二色の牛肉重:1,000円
と鶏の竜田揚げ 大500円

映画.comの取材ニュース

http://eiga.com/news/20151025/21/

エリック監督"The Birth of Sake" の新予告編も見つけましたので、貼っておきます。
https://vimeo.com/70251489




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