「舟屋」重要伝統的建造物群保存地区にある日本で一番海に近い酒蔵、「向井酒造」にやって来ました。

1754年(宝暦4年)創業、262年になります。
十数年前、伊根満開が販売された時から、舟屋と一緒に見に来たかった蔵です。

それともう一つ。
2014年11月、神亀酒造で修行をしていた弟、向井崇仁さん29歳かな?が2015年から蔵に戻って来て、現社長。造りの味への期待も。

蔵は、独特の形状で、道路を境にして海側と反対側に蔵が別れています。
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早速、蔵見学をさせていただきました。
お酒売り場のすぐ裏側が、洗米機と蒸米機。縦に長い形状で上に伸びており、エアシューターで蒸米機へ。
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ボイラーです。
蒸しあがると下が開いてコンベア型の放冷機へ。

海側の仕込み蔵へ道路を渡って持っていくのだそうです。一部は道路の下を通してパイプ(エアシューター)で送ることができるそう。入念な清掃のみならず、3年に1回くらいパイプ自体も変えるそうです。地下通すのは初めて見ました♪

売り場の脇に分析室。
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その奥に貯蔵用12本、しぼりたての生酒を一時的に入れることもあるそうです。
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使っているお米は、美山、山田錦、祝、伊根満開、五百万石が主。
現在、製造4人(姉、妹、弟、姉の夫)。11月〜4 月が造りの期間だそうです。

海側の蔵、こちらも土壁。
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今となっては貴重か?よく見ると、柱の下に石が!置き石建立と思われる形状です。
海側が地盤沈下で傾いているそうですが、数年前に護岸工事があり、現在は止まっているそうです。
よく見ると、床のコンクリートにヒビが複数、通っています。
仕込み蔵の中に、大古酒の文字が書かれたタンクがひとつ。聞くと30年を超える古酒で、中身は25度を超えるアル添の大古酒だそうです。味を見ていて、まだまだ出すつもりがないそうです(笑)。
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とにかく向井酒造の酒はユニークで、代表的な古代米を使った「伊根満開」は、世界のレストラン1位を取ったノーマでも提供されています。四段で仕込むことにより、バランスの良い酒に仕上げているとか。

今でこそ新政を初め複数の蔵が出てきましてが、白麹を使った「夏の思い出」は16年古酒!先駆けと言っていいと思います。できたての方が甘みがあったとのこと。
酸味が強く出る特性上、老ねは感じず、爽やかな酸味で、まだ寝かせても良さそうです。
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また酒米を燻してから仕込む焙煎清酒『伊根の鰤丸』、そして生酛などにも挑戦。

珍しい酒に目が向きがちですが、一通り試飲させていただいたところ、上のクラスである純米大吟醸 生原酒が状態もよく、王道で美味しかったです♪

海には、浮き筏が浮かべられ、飲めるようになっています。
さすがに、台風が近づいている本日は無理ですが(笑)。
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舟屋柄の平盃も購入!
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最後に、非売品の手拭いを頂いてしまった♪
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本日は舟屋泊。
地元の酒プラス持参した酒で、伊根の魚を楽しみたいと思います♪
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