金曜日の夜は、「衛藤」さん@蒲田へ。

衛藤さんは、基本的にコース料理のみなのですが、この日は特別にアラカルトも提供するというとなので、急遽、訪問することにしました。

コース料理のお得感ももちろん素晴らしいのだけれど、
食べたい一品に合わせ、酒を飲めるのもこれまた贅沢だ。

まずは秋田、あくらビールの20周年記念IPAで一杯。
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本日の一品目は、幻の海老といわれる「ぶどう海老」。
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果物のぶどうと同じ色だということから、そう呼ばれるとか。
ぶどう海老の殻の色落ちが激しく、1日でも経つとだんだん白っぽくなっていくらしい。
衛藤さんでは、見事なぶどう色!そして50gでも大サイズといわれるぶどう海老ですが、軽く超える大きさ。キャビアのような卵を持っています。
ぶどう海老は雌雄同体、全部オスとして生まれて、大きくなるとメスになるそうです。
ねっとりした生の海老の歯ごたえ、甘味など、今まで食べた、どの海老よりも美味しい。
ちなみにこの付け合わせについてる緑色のいんげんみたいなもの、なんだと思いますか?
正解は、大根。さや大根というのだそうです。

ぶどう海老の頭は、カリッと焼いて提供してくれました。これがまた大きい!
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これは日本酒を欲しくなってしまう。寫楽 播州山田錦の28BYで。
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2品目は、牡蠣師の女将おすすめの牡蠣3品食べ比べ。
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この日は、長崎・華蓮、岩手・米崎牡蠣、佐賀・おとふせの3品。
食べたことない種類の牡蠣が、まだまだあるものです。華蓮は、第一回牡蠣日本一決定戦で優勝した牡蠣。米崎牡蠣は、3つの中でもいちばん大きく、複雑な旨味成分もたっぷり。おとふせは、個人的に今回いちばん好きだった。有明の牡蠣。この付近では、殻付き牡蠣のことを方言で「おとふせ」と呼んでいるそうです。

お酒は、新政の頒布会の3本。こちらも3種、飲み比べで。
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いまや720mlよりも小さくなって、360mlボトルでの頒布なのですね。
磨き96%精米、亜麻猫 改、木桶仕込み元禄酒の3本。
96%は、香り、アフターに若干の磨きの黒さを感じるものの、初めて90%を飲んだ時の衝撃を超える驚きがあるバランスの良さ。80→85→90→94から、ここまで来ましたか。くどき上手やむすひとは違う玄米の酒を飲む日が来るか?バナナ、柑橘系の香り、洗練。
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亜麻猫 改。2010年度に出された亜麻猫は酸度2程度でしたが、この亜麻猫 改はなんと酸度8!
白麹以外でも、こんな酸味が出るんですねー。
蜜、バナナ、柑橘系の香り。純粋なフレッシュジュース、レモネードみたいな酸味が新しいが、日本酒として楽しめるか?んー。
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木桶仕込み元禄酒は、現代の酒造りと比較して、仕込み水の量が半分以下となるため、甘口・旨口、6号の木のニュアンスがあり、総じてみりんっぽい。

3品目の料理は、天然うなぎ!
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味のある尾、下の部分は白焼きにして、油のある上の部分は蒲焼きと2種類にして出してくれました♪
自らの持つ油で、表面は素揚げのようにカリカリに仕上がり、中は柔らかく、味が深い。

4品目は、赤ほや。
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亜麻猫に合う肴として出してくれました。この時期にこの身の厚さは珍しいのだそうです。真ほやだとよく感じる生臭さはまったくなく、身の厚さなどは別格。これをポン酢につけて、亜麻猫と合わせると面白いようにスッキリした酒に感じる。

この他に、イカ刺し、ふきのとうを少しつまみに出していただいた。
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ここに酔鯨の夏くじらを。吟風使用の純米吟醸、原酒、酸度を感じる辛口に仕上げており、なるほど夏酒っぽいか。
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ここまでで、けっこうお腹いっぱいですが、最後の〆に食べたいものが一つあるのです。それが牡蠣うどん。
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少量にしてもらい、さらに2人に分けてもらい、いただく。
牡蠣を酒蒸しにし、ミキサーにかけペースト状に。湯がいて氷水でしっかり締めた稲庭饂飩に、濃厚な牡蠣ペーストをたっぷり合え、お醤油を少し。薬味にネギをたっぷり。
牡蠣のペーストがふんだんに使われ、稲庭うどんにまぶされた味は、さながら牡蠣のカルボナーラのよう。山椒と海苔をトッピングすることによりまた味がリセットされる。

全部、ホンッットに美味しかった!
そして、衛藤さんの椅子は、やっぱり長く座っていても疲れないすごい椅子でした。