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2014年5/24、『低アルコールとタパスの会』に参加してきました。
(場所:丸の内「ロースト・チキン・ハウス」、会費:5,500円)
データもしっかり整理された表が作られ、後から見直す時に有意義ですし、テーマも個性的でした。
個人の方が主催なのですが、これだけの会を今、やっている人はなかなかいないと思います。
久々に日本酒への愛を感じた。
 
うちの奥さんから、友人さんに誘われ「低アルコールの会に行く」とだけ言われた時は、昔の低アルコール(5%くらいのお酒)の幻滅したお酒の会を思い出し、最初は「えー!」でした(笑)。
でもU-16の説明ページの紹介を見て、ちょっと面白そうかなと思い始めました。
 
自分だったら、どんな会にしただろう?なんて考えたりも。
ラインナップに、とりあえずネタとして獺祭の試や、満寿泉のperoなどタイムリーなものも入れたかな?とか、このテーマだったら日本酒だけの会にせずに、ワインやビールなども入れて「どんな所が日本酒の『武器』になるか?」に思いを馳せてみたりも楽しそうです。
 
明確な定義は無いものの、通常「低アルコール」というと10%未満を指す。それに代わる名称として「低濃度」があるが、これも概ね13%未満を指すことが多い。
なので、佐藤祐輔が身体への負担を理由に提唱しているとは言え16%を「低アルコール」ということに違和感を感じてしまう。
造りを工夫し低アルコールに抑える、と言っているが、大半はワイン酵母やリンゴ酸高生成など酵母に由来するものや、アルコール発酵を途中で止めたような甘酸っぱい味で、
攻めの姿勢、面白さは大いに感じるものの、『美味しさ』という点では、やはり余分な糖分は酵母に喰い切らせ酵母が分解できない多糖体の旨味を残す、甘味(うまみ)はあるけどベタつかないタイプの酒が好きかな。
 
また、こうした取り組みだけでなく、従来のような加水であっても伸び負けしない日本酒、というのは絶対必要だと僕は思っていて「工夫して低アルコール」にこだわる必要はないかな、と感じた。
まあ低アルコール原酒をテーマに統一しているのだから方向性が似通ってるのは仕方ないことだし、今回出された酒の蔵元は、優等生というよりむしろヘンタイ的に攻めてる蔵じゃないか?と思ったり(笑)
1点だけ、記入表に点数か好きな方から順位を付けてもらい、最後に集計をし、みんなの好みがどうなのかを知りたかったかな。
いや、かなり楽しめました♪
 
以下、個別の感想。
 
1.昇龍蓬来 槽場直詰 純米吟醸生原酒 低アル(神奈川県/大矢酒造) 3
 7号酵母の密リンゴのような香りが華やか。甘・酸味がスッキリと抜ける。アルコール度数が低いことは飲んだ印象でも解るけど、ボディの輪郭が少しぼんやりした印象。
 アルコール度数低い方から順番に飲んでいったが、最後にもう一度、飲んでみたかった。
(データ)アルコール度数12%、無濾過生、山田錦60%精米、酸度2.0、7号系
 
2.阿櫻 特別純米 酒こまち New無濾過原酒(秋田県/阿櫻酒造)  2.5
 リンゴ、柑橘様の香り、やや高め。ひと口目、酸が高く感じる。前菜の生ハムなど塩気のあるものと合わせてみたが、より塩辛く感じてしまった。むしろキッシュなどクリーミーさを感じさせるものと合う。
後味が度数が低いせいか、タイトで線が細い感じもある。
昔青森県のお酒でGrannySmithというリンゴの名前のついたリンゴ酸高生成のお酒(銘柄忘れた。asku.com無くなっちゃったからなあ。)に似てる。
(データ)アルコール度数12.8%、無濾過生、秋田酒こまち60%、酸度1.7、KT901号、日本酒度-5.0、杜氏 照井俊男
 
3.仙禽 ドルチェ・アロマ(栃木県/株式会社せんきん) 2.5
 酸っぱいけど、リンゴ酸の後味さわやかな酸の印象。ただ、匂いが漢方っぽい苦手な香りでマイナス(香りを出そうとして酸だけでてしまったような)。
 かなり冷えていた方が飲みやすい。ドルチェ・ソーテルヌも合わせて飲んでみたかった。
 一ノ蔵の「あ、不思議なお酒」(すでの終売)を連想させるのはやはりワイン酵母だからか。
(データ)アルコール度数13%、無濾過生、米:非公開50%、ボルドー産ワイン酵母X5、日本酒度-20、酸度5.0前後、薄井 真人
 
4.蓬来泉 純米やわ口原酒「あ」(愛知県/関谷醸造) 3.5
 香り、控えめ。強いて言えば乳製品を感じさせる香りやラムネ様の香りをかすかに感じる。ひと口目は厚みを感じるもアフターが細い。
 地味な印象だが、飲みやすく飲み続けられる印象。 
(データ)アルコール度数13%、生、麹米:夢山水55%、掛米:愛知県産米55%、
 
5.風の森ALPHA TYPE1純米酒(奈良県/油長酒造) 4.5
 青リンゴ様の香り華やか。微発泡を感じ、甘酸を引き締める。乳酸系の膜を張るような後味が残るのが惜しいか。
 22%精米のTYPEⅡも飲んで見たい。
(データ)アルコール度数14%、無濾過生、秋津穂65%、酸度1.9、7号系
 
6.新政No.6 S-Type(秋田県/新政酒造) 4.5
 6号酵母の香り。含み香も独特で「新政らしさ」を感じる。後味のキレ良く、油分を含む肴(ローストチキン)などにも負けない印象。
 塩味が入ると甘味を立てる印象。若干、ムレ香っぽい香りもあり。 
(データ)アルコール度数15%、無濾過生、麹米:吟の精40%、掛米:酒こまち55%、酸度1.8、6号酵母、佐藤祐輔
 
7.亜麻猫(第五世代)(秋田県/新政酒造) 4
 昨季末に発売した亜麻猫・改を実験的にリリースし、新たな方向性を探った結果、今期の新作は改と定番モデルの中間をねらった仕上がりになったとか。
 6号酵母の香り。甘味強め・アルコール感・堅めの酸の印象。含み香、バナナ香も感じる。
(データ)アルコール度数15%、無濾過生、酒こまち60%、酸度2.3、6号酵母、佐藤祐輔
 
8.クラシック仙禽 亀の尾(栃木県/株式会社せんきん) 2.5
 酢酸イソアミル系の香り。常温にかなり近くなっているためか、うす甘い酒という印象だった。アフターに若干、苦味の印象。
 もう少し冷やして飲みたかった。金賞受賞したのも亀の尾だったので期待が高すぎたか。
(データ)アルコール度数15%、無濾過瓶火入れ、さくら亀ノ尾(さくら市産亀ノ尾)50%、中取り、瓶囲い、薄井 真人
 
9.三芳菊 阿波山田錦60 無濾過生原酒(徳島県/三芳菊酒造) 2
 CEL-24を、もっとケミカルにしたようなパイナップル香がなんだか目立ち過ぎて、ちょっと苦手な印象。中国の白酒(パイチュウ)を思わせる。
 甘酸と絶妙にマッチして感じるときもあるのだが、含み香まで高く残ってしまう。
(データ)アルコール度数15%⇒実は今は17%とか、無濾過生、阿波山田錦60%、徳島酵母、袋絞り、杜氏 馬宮亮一郎
 
10.残草蓬来 青ラベル 出羽燦々 槽場直詰(神奈川県/大矢酒造) 3
 7号酵母、微発泡を感じる爽やかな印象。しかし、後半微発泡が消えるとのっぺりした印象。飲みやすさと表裏一体か。
(データ)無濾過生、出羽燦々60%(出羽燦々96%・五百万石4%)、酸度1.5、7号系、日本酒度-5、
 
11.山の井 純米吟醸 八反錦70(福島県/会津酒造) 3.5
 柑橘様の香りがキレイに立ち、好印象ながら、後味の雑味感にやはり磨きの黒さ(70%)を感じてしまう。しかし70%でよくここまでまとめたかな、という印象もあり。
 福島県にはF7-01(通称 夢酵母)とTUA(低温で発酵が可)そしてTM-1(酸の生成が少ない)の3種類の酵母があるが、TM-1と901もブレンドとのこと。
 これからに期待。
(データ)アルコール度数15%、濾過一回瓶火入れ、八反錦70%、酸度1.7、福島TM-1/901ブレンド、瓶貯蔵、蔵元杜氏:渡部景大
 
12.雪の茅舎 美酒の設計 純米吟醸 生原酒(秋田県/齋彌酒造) 3
 秋田流花酵母に近い華やかな香りを感じさせる。久々に飲む美酒の設計は、うす甘い印象ですっきりしすぎ、に感じた。
 個体差もあると思うが、個人的には雪の茅舎だともっと、を期待してしまう。
(データ)アルコール度数16%、無濾過生、山田錦55%、酸度1.6、自社酵母、杜氏:高橋 藤一
 
番外編1.木戸泉 別誂 特別純米 山田錦 無濾過(千葉県/木戸泉酒造) 3
 熟成させるために造った酒の新酒、という味のイメージ。達磨正宗の薄墨櫻の新酒に似た系統の味の印象。
 しかしながら従来の木戸泉の生原酒といえばアルコール19%近くありだいぶ抑えられた感じ。 
(データ)アルコール度数16.8%、無濾過生、山田錦60%、酸度2.4
 
番外編2.三連星 山田錦
番外編3 .三連星 山田穂
 どちらも似た味の印象を受けた。山田錦の方がよりバランスが取れているか。すいません、雑談の中で軽く口をつけただけなので、メモも取っておらずもうひとつ覚えてません(笑)
 
番外編4.上善如水 純米 白こうじ
 白麹の味、という感じのクエン酸を高く感じさせる味。蓬莱泉の四六式に近いか。
(データ)アルコール度数13~14度、60%精米
 
<料理>
前菜(生ハムとサラミ、キッシュ)、カルパッチョ、カプレーゼ(4色のミニトマト)、アヒージョ(エビ・イカ)、トリッパ、鶏レバーパテ、ローストチキン、パスタ(ペンネ)
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