HOLO酔い升って知ってる?
『HOLO酔い升』は、 株式会社ドリルが、 デジタル・クリエイティブ・プロダクションのトンガルマン株式会社と共同で開発。 升の底に装置が敷かれ、そこに言ってみれば小さなパソコンがセットされており、パネルに映像が映し出されることで、 液体の中に桜の花びらが舞ったり、花火、ハートなどの映像が浮かんでいるように見えるというもの。
升にはスピーカーも内蔵されていて、日本酒の縁の音楽や、 川のせせらぎなどの環境音、 ナレーションなどを流すことができるとのこと。
これ、ちょっといいなぁと思っていた。
それが体験出来る!
ということで、本日は中目黒PAVILIONへ。
Yahoo!ニュースなどにも大々的に取り上げられていたHOLO酔い升だが、実はまだ試作機の段階で1台しかないのだそうだ。
お店でこの器を使ってみんなで飲めるのかと思ったが、1台なので、順番が回ってくるまでずいぶん時間がかかった(笑)。
写真で見るより升の四隅が厚く、重厚感がある。
聞いてみると、これはワザと重厚感を出すために厚くしているのがひとつ、もうひとつは、フルートグラスのような細長いものだとホログラムが小さな映像になってしまうのだとか。横に広い方が良いのだそうです。すると平盃とかも可能性があるか。
升の中は、逆四角錐に切ってあり、そこに映像が浮かび上がる。
ハミングバード、ハート、桜、顔など変わっていく。
残念ながら、店のBGMに負けて音はほとんど聞こえなかったり(笑)、思ったより映像が小さめではあるが、いつまでも見ていられる感じ。
映像は水がなくても写せるらしいが、クラゲ、魚など水と親和性の高いものを多く取り上げてあった。
パソコン内蔵、となると酔っ払いが落として破損するかもとか(笑)、飲み口は薄い方が口当たりは良いいし女性には軽い方が持ちやすいか、などいろいろ変えた方が良いかもなという点が頭をよぎったが、それは可能性があるからということだと思う。
例えば、その日本酒が生まれてから手元に届くまでの醸造過程、プロモーションなどを飲むと同時に表現出来たなら。
日本酒の味わい方が変わるかも知れない。
南部美人の久慈さんは、あわ酒を重要視する理由として、ウェルカムドリンクのシャンパンで乾杯になってしまうと、その後も白ワインへ、という流れがどうしても出来てしまうことがわかり、日本酒への自然な流れを作る手段のためにシャンパンの代わりに「あわ酒スパークリング」で乾杯をすること「世界の乾杯酒」を目標にしているのだそうだ。
だが、どうだろう?
ここに、ホログラムと音楽の流れるHOLO酔い升があったなら?
日本ならではのハイテク升を器に使うことにより、物珍しさとストーリー性を簡単に提供できることにより、日本酒に呼び戻す流れを作る事が出来るかも知れない、と違う流れの作り方を生む事が出来るかも知れない、と思ったのだ。
それには升よりも「足」のついたグラスの方がテーブルウェアには良いかも知れないが、グラスでも作ることは技術的には可能なのだとか。
いっそのこと、日本人は使わなそうだが足のついた升、なんてのもいいかも知れない(笑)。
そんな話を開発者の株式会社ドリル、細田さんとさせてもらい、楽しかった。
升に注ぐお酒として、出羽桜 桜花吟醸を持参していた。ウチの奥さんが日本酒が好きになるきっかけとなったお酒だ♪
でも、もしこのお店(PAVILION)でやるんだったら、僕だったら相模灘をお勧めしたかも。
なぜかって?
名和晃平の作品〈Black Ball〉が飾られているから。
京都市芸大で、相模灘の晃くんは名和晃平のラグビー部の後輩だったのです(笑)。
コメント